日本のお巡りさんが持っている拳銃はいくつか種類があるものの、全て5発装填のリボルバー拳銃だそうだ。一方で日本でも特殊部隊(SITなど)ではオートマチックピストルが採用されているらしく、それぞれの長所・欠点について調べてみたので簡単にまとめてみました。
①リボルバータイプ
(写真はwikipediaから引用。奈良県警のニューナンブM60というリボルバー拳銃)
見ての通り、弾を入れる回転式の筒がついているもの。
【メリット】
①構造がわりと単純なので、整備しやすい。そして少し安価。
②弾の管理がしやすい(回転筒に見えている)
③構造上オートマチックピストルより強靭らしく、壊れにくい
④弾詰まりなどのトラブルが起こらない
⑤弾薬が不発であった場合、オートマチックピストルでは「弾詰まり」になってしまうのだが、リボルバータイプであれば、もう一度引き金を引くだけで発射することが出来る。(⑤は2021.11.3追記)
【デメリット】
①一回に5発しか入らない(相手も銃を持っていると弾数が少ないかもしれない)
②オートマチックピストルは弾倉を取り換えるだけで補給完了だが、リボルバーは空の薬きょう(リボルバー拳銃では、回転筒部分に薬きょうが残ってしまう)を取り出し、回転筒の中に一発ずつ装填していく必要がある為、弾の補充に時間がかかる
弾の管理がしやすいって実は凄く大事な気がします。警察が「弾なくしました」って言ったら大事件ですもんね・・・。そして、日本で銃撃戦が起こるとしたら、対ヤクザか対半グレのような組織でしょうから、パトロールを行うお巡りさんにとっては、整備しやすくて管理がしやすくて、壊れにくく、トラブルも少ないリボルバー拳銃が愛用されているんでしょうね。
余談ですが、上記メリットの⑤は大きいポイントらしく、アメリカ大統領の最側近のSPや(創作の世界だけれど)『ルパン三世』の次元大介がリボルバーを愛用しているのは主に⑤の理由からだそうだ。(本文は2021.11.3追記)
②オートマチックピストル
こちらのタイプのピストルは、私服警官やSP、機動捜査隊といった特殊な警察官に配備されている模様。
【メリット】
①リボルバーより沢山の弾を装填できる(相手が銃を持っている犯罪者の場合は弾切れは命取り・・・)
②サイレンサーをつけられる(銀行強盗団相手とかで、仲間に気づかれないように、なんて使い方もできるのかも)
③弾の交換が速い。
【デメリット】
①機構が複雑で、手入れが大変らしい。
②「ジャムる」という弾詰まりを起こすことがある。
どちらも一長一短なんですね。どうでもいいような話ですが、スパイ映画の『007シリーズ』の殆どでボンドはオートマチックピストルを使っているんですが、これはサイレンサーがつけられたりする方がやっぱり便利だからですかね・・・。まあ、彼銃撃戦もバシバシするし・・・。ただ、ボンドが1作品だけリボルバー拳銃を主に使った作品があったはずなんだよな。なんだったっけな・・・。
それではまた。